日本の文化と制度

日本の国民の祝日における天皇誕生日の歴史と制度

日本の国民の祝日における天皇誕生日の歴史と制度
日本の国民の祝日の一つである天皇誕生日の歴史的変遷、制度、宮中行事、外交上の位置づけについて解説する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • 天皇誕生日は、日本の国民の祝日に関する法律によって定められた国民の祝日の一つである。
  • 現在の天皇誕生日の日付は、第126代天皇徳仁の誕生日である2月23日である。
  • 戦前は「天長節」と呼ばれ、四大節の一つとして盛大に祝われていた。
  • 外交上においては、日本の事実上のナショナル・デーとして扱われている。

天皇誕生日(てんのうたんじょうび)は、日本の国民の祝日の一つである。法律上の明確な定義はないものの、外交上においては日本の事実上のナショナル・デーとして扱われている。

日本の国旗
日本の旗

現在の祝日の日付は、第126代天皇徳仁の誕生日である2月23日(2020年〈令和2年〉以降)となっている。

今上天皇の肖像
今上天皇は、1960年(昭和35年)2月23日生まれ。

趣旨と法的な位置づけ

1948年制定の国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号、通称:祝日法)第2条によれば、「天皇の誕生日を祝う。」ことを趣旨としている。昭和23年までは「天長節」と呼ばれ、「休日ニ関スル件」(昭和2年勅令第25号)に基づく休日であったが、同年7月20日に施行された祝日法により現在の名称となった。

豊原国周による明治時代の浮世絵作品
「開化廿四好 天長節之旗」、豊原国周(明治時代)

歴史的変遷

「天長節」という名称の由来は、唐の皇帝・玄宗の誕生日にちなむ。日本では光仁天皇の時代(宝亀6年、775年)に初めて天長節の儀が執り行われた記録がある。近代においては明治元年(1868年)8月26日の太政官布告により国家の祝日と定められ、以降は歴代天皇の即位に伴って日付が改められてきた。

一世一元の制が制定されて以降、天皇の崩御や退位に伴って休日に関する法律の改正が行われており、例えば2019年(平成31年/令和元年)には皇位継承に伴い、現行の祝日法の下では初めて天皇誕生日が存在しない年となった。

関連行事

天皇誕生日に際しては、宮中において祝賀の儀、宴会の儀、茶会の儀、一般参賀などの行事が実施される。また、伊勢神宮をはじめとする全国の神社では天長祭が執り行われ、海上自衛隊の艦艇では満艦飾が掲揚されるなど、国家的な祝意が表される。

よくある質問

現在の天皇誕生日は何月何日ですか?
第126代天皇徳仁の誕生日である2月23日です。
天皇誕生日の由来は何ですか?
唐の皇帝・玄宗の誕生日を「天長節」と祝った故事に由来し、日本では奈良時代の光仁天皇のころから儀式が行われていました。
戦前の天皇誕生日は何と呼ばれていましたか?
「天長節」と呼ばれていました。

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参考文献

  • 国会議事堂 衆議院議員矢山有作君提出天皇誕生日を日本のナショナル・デーとしていることに関する質問に対する答弁書
  • 西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版
  • 日本経済新聞電子版「初めて天皇誕生日なし 政府が19年の祝日発表」