宇宙開発

Terra (地球観測衛星)

Terra (地球観測衛星)
NASAの地球観測システム(EOS)の旗艦衛星であるTerraの概要、搭載観測機器、および運用状況について解説します。

📌 主なポイント

  • Terraは1999年12月18日に打ち上げられたNASAの地球観測衛星である。
  • ASTER、CERES、MISR、MODIS、MOPITTの5種類の観測機器を搭載している。
  • 2025年から2026年頃に運用終了が予定されている。

Terraは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が運用する地球観測システム(EOS)の最初の大型衛星です。地球環境システム(大気、雲、氷雪、水、植生など)のメカニズム解明を主目的として開発されました。1999年12月18日にヴァンデンバーグ空軍基地からアトラスIIロケットによって打ち上げられ、太陽同期準回帰軌道に投入されました。

Terra衛星の概念図
Terra衛星の概念図

搭載観測機器

Terraには、以下の5種類の観測装置が搭載されており、地球環境の多面的な観測を同時に行っています。

  • ASTER (高性能熱放射反射放射計): 日本の通商産業省(当時)が開発した可視近赤外放射計で、資源探査や環境観測に用いられます。
  • CERES (雲・地球放射エネルギー観測装置): ラングレー研究センターが開発し、地球のエネルギー収支を測定します。
  • MISR (複数角度分光放射計): ジェット推進研究所が開発した9台のカメラで構成される分光放射計です。
  • MODIS (中分解能撮像分光放射計): ゴダード宇宙飛行センターが開発した可視赤外放射計です。
  • MOPITT (対流圏汚染観測装置): カナダ宇宙庁が開発した、大気中の一酸化炭素とメタンを観測する装置です。

運用と現状

打ち上げ以来、Terraは長期間にわたり運用を続けてきましたが、いくつかの技術的課題に直面してきました。2009年にはASTER装置のSWIR(短波長赤外線)検出器の温度異常により、同機能のデータ品質が著しく低下しました。また、同年にはバッテリー関連の異常も発生しています。

2020年代に入り、推進剤の制限に伴う軌道制御の終了や、地方時通過時間のずれによるデータ品質の低下が報告されています。NASAは、2025年から2026年頃の運用終了(デコミッショニング)を予定しており、その後、衛星は制御不能な再突入を行う見込みです。

よくある質問

Terraの主な目的は何ですか?
地球環境システム(大気、雲、氷雪、水、植生など)のメカニズムを解明し、地球環境の多面的な観測を行うことです。
ASTERはどの機関が開発しましたか?
日本の通商産業省(当時)および所管の研究機関が開発しました。
Terraはいつ運用を終了する予定ですか?
2025年から2026年頃に運用終了(デコミッショニング)が予定されています。

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参考文献

  • 財団法人資源探査用観測システム・宇宙環境利用研究開発機構 沿革 (PDF). 宇宙システム開発利用推進機構 (2013年).
  • 財団法人資源・環境観測解析センタ― 沿革 (PDF). 宇宙システム開発利用推進機構 (2013年).