暦法
タイにおける暦法と仏滅紀元の概要

タイ王国で公式に採用されているタイ太陽暦の歴史、仏滅紀元との関係、および伝統的な暦法について解説します。
📌 主なポイント
- ✓タイ太陽暦は1889年にラーマ5世によって導入された。
- ✓仏滅紀元は西暦に543を加えた年号である。
- ✓1941年より、年の始まりが1月1日に統一された。
- ✓仏教行事の多くは太陰暦に基づいて日付が決定される。
タイ王国では、公式な暦としてタイ太陽暦が採用されています。この暦は、1889年にラーマ5世によって導入されたグレゴリオ暦を基盤とした太陽暦です。日常生活や伝統的な行事においては、古くからのタイ太陰暦も併用されており、タイ社会における時間認識はこれら複数の体系によって構成されています。
タイ太陽暦と仏滅紀元
タイ太陽暦では、年号に仏滅紀元(BE: Buddhist Era)が用いられます。これは釈迦の入滅を紀元前543年とする考え方に基づいています。そのため、西暦に543を加えることで仏滅紀元の年号となります。公式文書やカレンダーでは、便宜上、西暦と仏滅紀元が併記されることが一般的です。

歴史的変遷
タイの暦法は歴史的に何度か変更されています。ラーマ1世が創設したチャクリー王朝の開始年(1782年)を紀元とする「ラタナコーシン紀元」がかつて使用されていました。その後、1941年にはプレーク・ピブーンソンクラーム首相の決定により、年の始まりがそれまでの4月1日から西暦と同じ1月1日に変更されました。

伝統的な暦の要素
タイの暦には、インド占星術に由来する月の名称や、曜日ごとの守護色といった伝統的な要素が組み込まれています。また、出生届などの公的な記録には、太陽暦の日付に加えて、太陰暦の日付や干支が記載される習慣があります。

祝日と太陰暦
仏教に関連する祝祭日の多くは、現在でも太陰暦に基づいて計算されます。そのため、これらの祝日は太陽暦で見ると毎年日付が変動します。一方で、タイの旧正月であるソンクラーンは、伝統的な太陽暦に基づき毎年4月13日から15日に固定されています。
よくある質問
タイの仏滅紀元と西暦の違いは何ですか?
タイの仏滅紀元は西暦よりも543年進んでいます。西暦に543を足すとタイの仏滅紀元になります。
タイの祝日はどのように決まりますか?
世俗的な祝日は太陽暦に基づきますが、仏教に関連する伝統的な祝祭日は太陰暦に基づいて計算されるため、毎年日付が変動します。
タイで干支は使われていますか?
はい、伝統的に年齢を数える際や出生記録などで干支が使用されており、12年周期で年齢を祝う習慣があります。
関連記事
タイ王国仏滅紀元グレゴリオ暦ソンクラーン
参考文献
- Busyakul, Visudh (2004). “Calendar and Era in use in Thailand”. Journal of the Royal Institute of Thailand.
- เพชรเลิศอนันต์, ธำรงศักดิ์ (2019). “สวัสดีปีใหม่ 1 มกราคม - มรดกคณะราษฎร”. The 101 World.
- J.C. Eade (1995). The Calendrical Systems of Mainland South-East Asia. E.J. Brill.