宇宙開発・気象衛星
タイロス (気象衛星)

世界初の気象衛星タイロス1号を初号機とするアメリカの気象衛星プロジェクト「TIROS」の歴史と変遷について解説します。
📌 主なポイント
- ✓TIROSは世界初の気象衛星シリーズであり、初号機のタイロス1号は1960年4月1日に打ち上げられた。
- ✓すべてのタイロス衛星シリーズはアメリカ航空宇宙局(NASA)のロケットによって打ち上げられた。
- ✓初期の軍用中心の人工衛星利用において、民生用・気象観測の分野を切り開いた。
TIROS(Television Infrared Observation Satellite、タイロス)とは、アメリカ合衆国の気象衛星プロジェクトの1つであり、世界初の気象衛星であるタイロス1号(TIROS-1)を初号機とする一連の衛星シリーズである。いずれもアメリカ航空宇宙局(NASA)のロケットにより打ち上げられた。当初の計画の流れを汲むTIROS-NおよびNOAA計画は、現在も継続して運用されている。
名称は日本語に訳すと「テレビジョン赤外線観測衛星」であり、赤外線センサの観測データをテレビジョン画像の形式で送信する衛星を指している。

歴史と役割
人工衛星の使用目的が主に軍事用であった当時において、民生用の用途を切り開いた数少ない計画の一つであった。観測機器を打ち上げる度に、得られた観測結果をもとに改良を重ねて最適な観測手法を見出し、気象衛星という専門分野を確立した。性能の向上に伴い、近年では地球観測衛星(EOS)としての役割も担うようになっている。
TIROSシリーズの変遷
TIROS計画およびそれに続く各種の計画は、世代ごとにいくつかの段階に分かれている。
- TIROS計画(TIROS衛星): 1960年のTIROS-1から1965年のTIROS-10に至るまで、初期の観測技術を実証・確立した。
- TOS計画(TIROS実用衛星): ESSA-1からESSA-9までの実用衛星シリーズ。
- ITOS/TIROS-M計画: TIROS-M(ITOS-1)やNOAA-1などの衛星が含まれる。
- TIROS-N/NOAA計画: 1978年のTIROS-N打ち上げ以降、現代のNOAA衛星シリーズへと繋がる長期的な計画。
よくある質問
TIROSとは何の略ですか?
Television Infrared Observation Satellite(テレビジョン赤外線観測衛星)の略称です。
世界初の気象衛星は何ですか?
1960年4月1日に打ち上げられたタイロス1号(TIROS-1)です。
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参考文献
NASA Science Missions, 英語版ウィキペディア "en:Television Infrared Observation Satellite"