語学検定

TOEIC:概要、歴史、および試験構成の詳細解説

国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)の概要、歴史、試験プログラムの種類や構成、日本における実施状況について詳しく解説します。

📌 主なポイント

  • TOEICはアメリカの教育試験サービス(ETS)が開発・運営する英語能力測定テストである。
  • リスニング100問、リーディング100問の計200問で構成されるTOEIC L&Rテストの満点は990点である。
  • 日本における実施主体は一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)である。

国際コミュニケーション英語能力テスト(こくさいコミュニケーションえいごのうりょくテスト、英: Test of English for International Communication、略称:TOEIC)は、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験である。スコアの数値によって習熟度が評価され、満点は990点となっている。

アメリカのテスト開発機関である教育試験サービス(ETS)が試験の開発、運営、評価を行っており、日本では一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が実施を担っている。

概要とプログラムの種類

TOEICは、英語によるコミュニケーション能力を世界共通の基準で評価するために開発された。合否判定による資格・免許ではなく、受験時における英語運用能力をスコアで認定する実力測定試験である。試験後には公式認定証(Official Score Certificate)が発行される。

TOEICプログラムには複数の種類が存在する。

  • TOEIC Listening & Reading Test (TOEIC L&R)
  • TOEIC Speaking & Writing Tests (TOEIC S&W)
  • TOEIC Speaking Test
  • TOEIC Bridge Listening & Reading Tests(初中級向け)
  • TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests(初中級向け)

また、個人を対象に正式なスコアを認定する「公開テスト(Secure Program Test; SP Test)」と、企業や学校などの団体で随時実施される「団体特別受験制度(Institutional Program; IP Test)」の2つの受験形式が用意されている。

歴史と展開

TOEICは、1977年に北岡靖男がアメリカの教育試験サービス(ETS)に開発を依頼し、1979年に日本の通商産業省OBの要請により開発された。1981年には団体特別受験制度(IP)が開始され、1982年には韓国でも実施されるようになった。

日本における実施主体は、当初財団法人世界経済情報サービスであったが、1986年2月より国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)へ移行した。2000年には日本国内の年間受験者数が100万人を超えた。近年では、東日本大震災の影響による試験中止や、イギリスのビザ発給要件の変更に伴う取り扱い変更、不正受験事件への対応など、時代とともに様々な出来事を経ながら国内外で実施されている。

TOEIC Listening & Reading Test の構成

TOEIC L&Rテストは、聞き取り(リスニング)と読解(リーディング)の2セクションで構成されている。

リスニングセクション

合計100問、所要時間は約45分間である。4つのパートに分かれている。

  • Part 1(写真描写問題):1枚の写真と4つの短い説明文を聞き、最も適切なものを選ぶ(全6問)。
  • Part 2(応答問題):1つの質問または文と3つの返答を聞き、最も適切な返答を選ぶ(全25問)。
  • Part 3(会話問題):2人の人物による会話を聞き、問題冊子に印刷された質問と選択肢をもとに適切な選択肢を選ぶ(全39問)。
  • Part 4(説明文問題):ナレーションを聞き、印刷された質問に対して適切な選択肢を選ぶ(全30問)。

リーディングセクション

合計100問、制限時間は75分間である。3つのパートに分かれている。

  • Part 5(短文穴埋め問題):空欄を含む短文に対して、最も適切な語句を4つの選択肢から選ぶ(全30問)。
  • Part 6(長文穴埋め問題):複数箇所の空欄がある長文について、それぞれ最も適切な語句を選ぶ(全16問)。
  • Part 7(読解問題):広告や手紙、記事などの多様な文書を読み、質問に答える(単一文書および複数文書の読解を含み全54問)。

評価とスコア

リスニングおよびリーディングセクションはそれぞれ5点から495点までの5点刻みで算出され、合計スコアは10点から990点となる。素点による絶対評価ではなく、「Equating(スコアの同一化)」と呼ばれる統計的手法を用いて算出され、異なる回に受験した場合でも英語運用能力が同等であれば一定のスコアが得られる仕組みとなっている。

よくある質問

TOEICテストに合格や不合格はありますか?
合否判定はありません。受験時の英語運用能力をスコアの数値で認定する実力測定方式を採用しています。
TOEIC L&Rテストの構成はどのようなものですか?
リスニングセクション(100問・約45分)とリーディングセクション(100問・75分)の合計200問で構成されています。
公開テストとIPテストの違いは何ですか?
公開テストは個人を対象に一般実施されETSが公式認定証を発行するものであり、IPテストは企業や学校等の団体が過去の問題を用いて随時実施する形式です。

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英語検定TOEFL語学試験国際ビジネスコミュニケーション協会

参考文献

  • 国際ビジネスコミュニケーション協会 『TOEICプログラム 公式データ・資料』
  • Educational Testing Service (ETS) 公式サイト