単位
トン(質量の単位)の歴史と定義の解説
質量の単位であるトン(tonne、ton)の歴史、メトリックトン、ヤード・ポンド法の英トンおよび米トンの定義や表記方法について解説します。
📌 主なポイント
- ✓トンは国際単位系(SI)と併用できる非SI単位である。
- ✓1メトリックトンは1000キログラム(1メガグラム)に等しい。
- ✓英トンは2240ポンド(約1016 kg)、米トンは2000ポンド(約907 kg)である。
- ✓単位記号は立体小文字の「t」を使用する。
トン(tonne、ton、記号: t)は、主に質量を表すために使用される単位である。国際単位系(SI)の基本単位ではないが、「SI単位と併用できる非SI単位」として広く認められている。
由来と名称の変遷
トンの元来の起源はヤード・ポンド法の単位にあり、15世紀後半から使用されるようになった。「トン」という名称の語源は、古英語の「tunne」や古フランス語の「tonne」(樽の意味)に由来する。当初は、特定のワイン樽に入る水の重さを基準として定められていた。
質量の単位の種類
トンにはいくつかの異なる定義が存在し、使用する地域や計量体系によって分けられる。
メトリックトン
メートル法を採用している国々では、キログラム(kg)を基準としたメトリックトン(metric ton、仏語圏では tonne)が使用される。1メトリックトンは正確に1000キログラム(1メガグラム)に等しい。1879年の国際度量衡委員会で正式に採択され、単位記号には立体小文字の「t」が用いられる。
ヤード・ポンド法のトン
ヤード・ポンド法に基づくトンには、イギリスを中心に使われる英トン(ロングトン、グロストン)と、アメリカ合衆国を中心に使われる米トン(ショートトン、ネットトン)がある。
- 英トン: 2240ポンドと定義され、正確に1016.0469088キログラムに等しい。
- 米トン: 2000ポンドと定義され、正確に907.18474キログラムに等しい。
表記と単位記号
日本の計量法体系においては、計量単位としての表記はカタカナの「トン」のみが認められている。かつては漢字表記として「屯」が用いられたこともあったが、現在の法令上では使用されない。単位記号については、国際単位系および日本の計量単位規則において立体小文字の「t」と定められている。
よくある質問
メトリックトンと英トンの違いは何ですか?
メトリックトンは1000キログラムを基準とするメートル法の単位ですが、英トンはヤード・ポンド法に基づき2240ポンド(約1016キログラム)と定義されています。
トンの正しい単位記号は何ですか?
国際単位系および日本の計量法において、トンの単位記号は立体小文字の「t」と定められています。
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参考文献
独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター『国際文書 国際単位系 (SI)』(第 8 版日本語版)、2006年。 / 計量法(平成四年法律第五十一号)別表第1。