日本の地理

砺波平野の地理と散居景観

砺波平野の地理と散居景観
富山県西部に位置する砺波平野の地理的特徴や、庄川扇状地、伝統的な散居村および屋敷林「カイニョ」について解説します。

📌 主なポイント

  • 砺波平野は富山県西部に位置する沖積平野である。
  • 庄川が形成した庄川扇状地を中心に広がっている。
  • 特徴的な散居村が形成されており、屋敷林「カイニョ」が見られる。

砺波平野(となみへいや)は、富山県西部にある沖積平野であり、広義における富山平野の南西部に位置しています。一帯は主に庄川が形成した扇状地(庄川扇状地)を中心に広がっています。

富山平野西部。写真上方(南方)が砺波平野
富山平野西部。写真上方(南方)が砺波平野

地理的特徴

砺波平野は、呉羽丘陵(呉羽山丘陵)の西側に広がる地域です。この西側の平野のうち、庄川のつくる扇状地部を砺波平野と呼び、海岸部の三角州性低地を射水平野と分けることがあります。

砺波市野村島付近の空中写真
砺波市野村島付近 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

地形的には庄川扇状地と南砺山麓複合扇状地から構成されており、発達した庄川扇状地の影響によって小矢部川がその西側に押し出されるような地形となっています。

散居村と屋敷林(カイニョ)

砺波平野は、日本国内において特徴的な散居景観(散居村)が広がる地域として広く知られています。平野内の水田地帯には農家が点在し、各家屋の周囲には「カイニョ」と呼ばれる屋敷林が備えられています。

閑乗寺公園から砺波平野の散居村を望む
閑乗寺公園から砺波平野の散居村を望む

カイニョは「垣饒」がなまったものであり、主にスギを中心にケヤキ、竹、マツなどが植えられているほか、クリ、カキ、イチョウなども配置されています。これらは風雨から家屋を守る防風林としての役割のほか、外部からの目隠し、薪の調達、夏冬の温度調整、さらには家屋の建て替えや工芸用の用材としての目的を持って利用されてきました。

東方から望む砺波平野
東方から望む砺波平野。砺波市の鉢伏山にある散居村展望広場から撮影。

自治体

砺波平野の範囲に含まれる主な自治体としては、以下が挙げられます。

  • 砺波市
  • 南砺市
  • 小矢部市
  • 高岡市南部(中田地区、戸出地区など)

よくある質問

砺波平野はどこに位置していますか?
富山県西部に位置し、広義の富山平野の南西部、呉羽丘陵の西側に広がっています。
カイニョとは何ですか?
砺波平野の散居村に見られる屋敷林のことで、スギやケヤキなどが家屋の周りに植えられており、防風や目隠し、用材の調達などの目的で利用されてきました。

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富山平野射水平野庄川小矢部川

参考文献

  • 国土交通省北陸地方整備局 “2.5 地下水動態” 2023年3月30日閲覧。
  • 内閣官房 “3.富山平野” 2023年3月30日閲覧。
  • 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室 “防災基礎講座:地域災害環境編 20. 富山平野” 2023年3月30日閲覧。
  • 深井三郎 “富山平野とその地形発達” 『地理学評論』第31巻第7号、日本地理学会、416-429頁。