宗教・神秘思想
生命の樹とセフィロト:聖書およびカバラにおける象徴

旧約聖書の『創世記』に登場する「生命の樹」と、ユダヤ教神秘思想カバラにおける「セフィロトの樹」について、その歴史的背景と概念を解説します。
📌 主なポイント
- ✓旧約聖書の『創世記』において、エデンの園の中央に植えられた木。
- ✓カバラにおけるセフィロトは、10個のセフィラと22の小径で構成される世界創造の象徴。
- ✓エン・ソフは、カバラにおいて「無限」や「隠れたる神」を意味する概念。
「生命の樹」(Tree of Life)は、旧約聖書の『創世記』に記されたエデンの園の中央に植えられた木を指す概念です。また、ユダヤ教の神秘思想であるカバラにおいては、神による天地創造の過程を象徴化した図式「セフィロトの樹」を指す用語としても広く知られています。
旧約聖書における「命の木」
『創世記』第2章9節において、エデンの園の中央には「命の木」と「善悪の知識の木」が植えられていたと記述されています。聖書によれば、神がアダムとエバをエデンの園から追放した目的の一つは、人間が「命の木」の実を食べて永遠の命を得ることを防ぐためであったとされています。
よくある質問
生命の樹とセフィロトは同じものですか?
聖書上の「生命の樹」とカバラの「セフィロト」は起源が異なりますが、後世の神秘思想において両者が結びつけられ、同一視されるようになりました。
セフィロトの構成要素は何ですか?
セフィロトは10個の「セフィラ」と呼ばれる球体と、それらを結ぶ22の「小径(パス)」によって構成されています。
エン・ソフとは何ですか?
エン・ソフはヘブライ語で「無限」を意味し、カバラにおいて万物の根源である「隠れたる神」を指す概念です。
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参考文献
- 創世記(口語訳) 3:22, 3:24
- Joseph ben Abraham Gikatilla, Shaarei Orah (光の門)
- 箱崎総一『カバラ:ユダヤ神秘思想の系譜』青土社、2000年。
- Dion Fortune, The Mystical Qabalah, 1935.