気候学
熱帯雨林気候の定義と特徴、世界および日本国内の分布地域

ケッペンの気候区分における熱帯雨林気候(Af)の定義、気候学的特徴、世界および日本国内の分布地域について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓熱帯雨林気候の気候区分符号は「Af」である。
- ✓最寒月平均気温が18℃以上、最少雨月降水量が60mm以上であることが定義の条件である。
- ✓日本国内では沖縄県の先島諸島や大東諸島の一部がこの気候区に属している。
熱帯雨林気候(ねったいうりんきこう、英語: Tropical rainforest climate)は、ウラジーミル・ケッペンが考案した気候区分(ケッペンの気候区分)における気候区のひとつであり、熱帯に属します。
気候区を表す符号はAfで、大文字の「A」は熱帯を、小文字の「f」はドイツ語の「湿潤(feucht)」に由来し、年中湿潤であることを示しています。
気候学的特徴と条件
熱帯雨林気候は、赤道直下の島々や大陸の中西部に主に分布しています。年中を通じて多雨であり、気温の年較差が少ない点が大きな特徴です。植生としては、人の背丈から数十メートルの高さに達する多種類の熱帯性植物が生い茂る熱帯雨林が形成され、午後にはスコールと呼ばれる激しい降水がもたらされます。
ケッペンの気候区分におけるAf気候が成立するための主な条件は以下の通りです。
- 最寒月平均気温が18℃以上であること(ヤシなどの植物が生育できる条件)。
- 年平均降水量が乾燥限界以上であること。
- 最少雨月降水量が60ミリメートル以上であること。
「最少雨月降水量が60 mm以上」という条件を満たすため、この気候に属する地域の年平均降水量は原則として720 mm以上となります。
世界および日本国内の分布地域
世界的な分布地域としては、南米のアマゾン川流域(セルバ)やアフリカのコンゴ川流域、東南アジア(シンガポールやニューギニア島など)、インド洋の島々などが挙げられます。
また、日本国内においては、沖縄県の先島諸島の大部分や大東諸島などがこの気候区に該当します。具体的には宮古島、石垣島、西表島、与那国島、北大東島、南大東島などの気象官測点が挙げられ、温暖湿潤気候との境界部に位置しています。
よくある質問
熱帯雨林気候の気候区分符号「Af」の意味は何ですか?
大文字の「A」は熱帯を意味し、小文字の「f」はドイツ語の「湿潤(feucht)」に由来し、年中を通して雨が多いことを示しています。
熱帯雨林気候に属するための降水量の条件は何ですか?
最少雨月降水量が60ミリメートル以上であることが条件であり、年間を通して一定以上の降水があることを示しています。
日本国内で熱帯雨林気候に属する主な地域はどこですか?
沖縄県の宮古島や石垣島、西表島などの先島諸島や、北大東島、南大東島などが該当します。
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参考文献
二宮書店編集部、2017、『詳解現代地図』、二宮書店 ISBN 978-4-8176-0397-5
帝国書院編集部、2017、『新詳高等地図』、帝国書院 ISBN 978-4-8071-6208-6