日本の河川

堤川 (青森県)

堤川 (青森県)
青森県青森市を流れる二級河川、堤川の地理、歴史、利水、および関連施設について解説します。

📌 主なポイント

  • 堤川は青森県青森市を流れる二級河川である。
  • 八甲田山系を水源とし、陸奥湾に注ぐ。
  • 上流部は荒川と呼ばれ、火山の影響で酸性の水質を示す。
  • 1989年に下湯ダムが竣工し、水資源の確保に貢献している。

堤川(つつみがわ)は、青森県青森市を流れる二級河川であり、堤川水系の本流です。八甲田山系に源を発し、青森市内を北西へ流れて陸奥湾へと注ぎます。上流部は荒川(あらかわ)とも呼ばれ、地域住民の生活用水や治水において重要な役割を果たしています。

地理

堤川の源流は、八甲田山系の櫛ヶ峯、駒ヶ嶺、および大岳周辺に位置します。山間部を北西方向に流れ、青森市荒川地区付近で北東へと流路を変えます。最終的に青森市青柳と港町の境界付近で陸奥湾に流入します。流域面積は約287.9平方キロメートル、河川延長は約32.6キロメートルです。

堤川の風景
堤川の風景
堤川流域地図
堤川流域地図
堤川周辺の地形図
堤川周辺の地形図

歴史と名称

堤川の名称は、かつて横内城主であった堤氏が、外敵の侵入を防ぐ目的で河川の流れを改変した歴史に由来すると伝えられています。駒込川との合流部付近は、かつて「堤浦」や「堤ヶ浦」と呼ばれていました。昭和期以降、度重なる護岸工事と蛇行の直線化が行われ、現在の河道が形成されました。一般的に、荒川と駒込川の合流点より下流を「堤川」と呼ぶ慣習が市民の間で定着しています。

利水と河川施設

上流の荒川流域は八甲田火山群の影響を受け、水質が強い酸性を示すことが特徴です。そのため、飲料水として利用する際にはpH調整などの高度な浄水処理が必要となります。昭和56年(1981年)には堤川浄水場が完成し、青森市民への安定的な給水が行われています。

河川施設として重要なのが、1989年(平成元年)に竣工した下湯ダムです。このダムは治水および利水を目的として建設され、ダム湖は「下湯平成湖」と呼ばれています。

城ヶ倉大橋
城ヶ倉大橋

主な支流

  • 駒込川
  • 横内川
  • 合子沢川
  • 牛館川
  • 入内川

よくある質問

堤川の源流はどこですか?
八甲田山系の櫛ヶ峯、駒ヶ嶺、および大岳周辺に源を発しています。
なぜ上流部は荒川と呼ばれるのですか?
歴史的に上流部と下流部で呼称が分かれており、一般的に荒川と駒込川の合流点より下流を堤川と呼ぶ地域慣習があるためです。
堤川の水は飲料水として使えますか?
はい、堤川浄水場にてpH調整などの浄水処理を経て、青森市の飲料水として利用されています。

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参考文献

  • 青森県「堤川水系河川整備計画」(2005年1月)
  • 安藤ハザマ・日本国土開発・鹿内組特定建設工事共同企業体「駒込ダム本体建設工事 工事概要」