トルコの法定通貨トルコリラの歴史と現状

📌 主なポイント
- ✓トルコリラの通貨コードはTRYであり、補助単位は1/100のクルシュである。
- ✓現行の紙幣には、すべての券種で初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像が表面に採用されている。
- ✓2012年に発表された新しい通貨記号(₺)は、Unicode 6.2に収録された。
- ✓2005年に100万分の1のデノミネーションが実施され、新トルコリラ(YTL)が導入された後、2009年に名称が「トルコリラ」に戻された。
トルコリラ(Türk Lirası)は、トルコ共和国の法定通貨である。通貨コードはTRY。補助単位はクルシュ(kuruş)であり、1トルコリラは100クルシュに分割される。発行主体はトルコ共和国中央銀行である。
現行の紙幣と硬貨
現在流通している紙幣は「E-9エミッション・グループ」と呼ばれ、5リラ、10リラ、20リラ、50リラ、100リラ、200リラの6種類が存在する。すべての紙幣の表面には、トルコ共和国の初代大統領であるムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像が採用されている。

硬貨は1、5、10、25、50クルシュおよび1リラの額面がある。近年のインフレの影響により、日常の流通では50クルシュと1リラが主に使われており、25クルシュ以下の硬貨が使用される機会は減少している。また、2023年10月にはトルコ共和国建国100周年を記念した5リラ記念硬貨も発行されている。
通貨記号
2012年3月、トルコ共和国中央銀行は新しいトルコリラ記号(₺)を発表した。この新しい記号は、アンカー(錨)をモチーフにしたデザインを採用しており、2012年のUnicode 6.2で正式に収録された。

歴史とデノミネーション
トルコリラの前身はオスマン帝国時代に発行されたオスマン・リラであり、19世紀後半のデノミネーションの際にイタリア語に由来する「リラ」という単位が導入された。その後、トルコ共和国の成立に伴い貨幣体系が整備されたが、長年にわたる高インフレに見舞われることになった。
2005年1月1日には、100万旧トルコリラを1新トルコリラ(YTL)とするデノミネーション(通貨単位の切り下げ)が実施された。その後、2009年1月1日に「新」の文字が外され、再び「トルコリラ」の名称に復帰した。
近年の為替動向
トルコリラに対しては、近年の金融政策やインフレ率の上昇に伴い、主要通貨に対する下落圧力がたびたび報じられている。2018年8月には対ドルや対円などで急激な下落が記録され、さらに2022年12月にも対米ドルで最安値を更新するなど、為替レートの変動が続いている。