気象学
雲頂(気象学における雲の最上部)

気象学における雲頂(雲の最も高い部分)の定義、大気の状態や雲の種類による特徴、観測方法について解説する気象学の百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓雲頂とは、雲の最も高い部分(上端)のことである。
- ✓エマグラムにおける中立高度(平衡高度、LNB)とほぼ同じである。
- ✓観測には飛行機、観測気球、気象衛星などが用いられる。
- ✓気象庁の定義において、雲頂温度とは厳密には雲頂の等価黒体温度を指す。
雲頂(うんちょう)とは、気象学において雲の最も高い部分、すなわち上端を指す用語である。雲本体を形成する飽和した空気と、その周囲の飽和していない空気との境界に位置している。
気象学的特徴と大気の状態
雲頂の高度や形状は、大気の状態や雲の種類によって異なる特徴を示す。エマグラム(気象観測用の図表)における中立高度(浮力ゼロ高度、平衡高度、LNB)とほぼ一致するとされる。
横方向へ広がる層状の雲は、一般に湿度が高いほど雲頂が低くなる傾向がある。これに対し、縦方向へ発達する積雲状の雲では、大気の不安定度が高いほど雲頂が高くなる。

雲の種類による違い
雲の分類によって、雲頂の形状や発達の様子には違いが見られる。積雲や積乱雲では、雲頂の上昇が非常に早いことが特徴である。一方で、高層雲や巻積雲、巻層雲などは平らで地面と平行な雲頂を持つことが多い。
観測方法
雲頂の高さは、通常は海抜からの高度(メートルやフィート)あるいは気圧(hPa)によって表現される。地上からは気象レーダーを用いて測定されることがあるが、真上の雲の観測や、雲量が多い場合の観測には限界がある。
このため、航空機、観測気球、気象衛星などを用いた上空からの観測が広く行われている。赤外線や電波などの技術が活用され、得られたデータは高層気象観測を補う重要な情報として気象予報にも役立てられている。

用語の定義
気象庁の定義において、雲頂温度とは厳密には「雲頂の等価黒体温度」のことを指す。
よくある質問
雲頂とは何ですか?
雲頂とは、雲の最も高い部分(上端)を指す気象学の用語です。雲を形成する飽和した空気と、外側の飽和していない空気との境界に位置しています。
雲頂はどのように観測されますか?
地上からのレーダー観測のほか、雲量が多い場合や真上の観測を行うため、飛行機、観測気球、気象衛星などを用いて上空から赤外線や電波などで観測するのが一般的です。
雲頂温度とは何ですか?
気象庁の定義によると、雲頂温度とは厳密には「雲頂の等価黒体温度」のことを指します。
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参考文献
- 気象庁「気象測器に関する用語」2022年11月21日閲覧。