法学
米国の連邦法令集:合衆国法典の構造と概要

アメリカ合衆国の連邦法律を主題別に分類・整理した公式法令集「合衆国法典(United States Code)」の構成、歴史、実定法成文化について解説します。
📌 主なポイント
- ✓合衆国法典は、アメリカ合衆国の一般的かつ恒久的な連邦法律を主題別にまとめた公式法令集である。
- ✓編集はアメリカ合衆国下院の法改正評議室(Office of the Law Revision Counsel)が担当している。
- ✓原則として合衆国法典は法律の一応の証拠としての価値を持ち、厳密には会期別法令集の参照が必要とされる場合がある。
合衆国法典(がっしゅうこくほうてん、United States Code, U.S.C.)は、アメリカ合衆国の連邦法律のうち、一般的かつ恒久的な効力を持つものを主題別に集めた公式の法令集です。アメリカ合衆国下院の法改正評議室(Office of the Law Revision Counsel)によって編纂・発行されています。

概要と法的効力
米国の制定法は、法令速報、会期別法令集(United States Statutes at Large)、そして主題別法令集である合衆国法典の形式で出版されます。最初に合衆国法典が発行されたのは1926年であり、それ以前の「Revised Statutes」などを整理・改良して作られました。
一般に、合衆国法典そのものは法律そのものではなく、法律の一応の証拠としての価値を持つにとどまるとされています。そのため、厳密な法的根拠を確認する際には会期別法令集を参照する必要があります。この不便さを解消するため、合衆国法典の各編を法律そのものとして制定し直す「実定法成文化(Positive Law Codification)」の作業が推進されています。
法典の構成
合衆国法典は、成立した連邦法律を分野別に分類し、検索を容易にしています。分類は「編(title)」と呼ばれ、1から順に番号が付けられています。たとえば、破産に関する法律は第11編、著作権に関する法律は第17編に分類されています。
編の下には章(chapter)や条(section)が置かれており、個々の法律を引用する際には「X編 U.S.C. Y条」の形式で表記されます。
主な編の例
- 第3編:大統領
- 第10編:軍隊
- 第11編:破産
- 第17編:著作権
- 第35編:特許
- 第42編:公衆衛生及び社会福祉
よくある質問
合衆国法典とは何ですか?
アメリカ合衆国の連邦法律のうち、一般的かつ恒久的なものを主題別に分類して集めた公式の法令集です。
合衆国法典の編集を行っているのはどこですか?
アメリカ合衆国下院の法改正評議室(Office of the Law Revision Counsel)が編集を行っています。
合衆国法典の引用方法はどのように行われますか?
通常、「X編 U.S.C. Y条」の形式で表記されます。
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