地理

臼井 (つくば市)

臼井 (つくば市)
茨城県つくば市の北部に位置する臼井地区の地理、歴史、文化遺産について解説します。筑波山の南麓に広がる農村地域の変遷や、地域活性化の取り組みを紹介。

📌 主なポイント

  • ✓茨城県つくば市北部の筑波山南麓に位置する農村地域である。
  • ✓縄文時代中期の遺跡や、古代の歌垣の地とされる「裳羽服津」などの歴史的遺構が残る。
  • ✓地域活性化の一環として、古民家の移築や里山の整備によるグリーンツーリズムが推進されている。

臼井(うすい)は、茨城県つくば市の北部に位置する大字である。筑波山の南麓に広がる農村地域であり、臼井、立野、六所の3つの集落で構成されている。豊かな自然環境に恵まれ、古くから農業が営まれてきた。

臼井・立野集落の風景
臼井・立野集落(2013年11月)

地理と自然

つくば市の筑波地区に属し、筑波研究学園都市周辺開発地区に含まれる。山麓から流出する沢水が豊富で、男女川や逆川などの河川が流れる。また、地域内には「六所の滝」などの自然景観も存在する。

茨城県内における臼井の位置
臼井の位置(茨城県内)

歴史

臼井地区には縄文時代中期の遺跡が点在しており、裳萩津遺跡からは土師器や須恵器が出土している。裳萩津は奈良時代に歌垣が行われた「裳羽服津」の地とされ、歴史的な背景を持つ。中世以降は佐竹氏領や幕府領、旗本領など支配者が変遷した。幕末には筑波山への登山口として、水車を利用した製粉業なども行われていた。

地域活動と現状

近年は農業従事者の減少や過疎化が課題となっているが、地域住民によるまちづくり活動が活発である。里山の整備により「六所の滝」が再発見されたほか、古民家を移築してグリーンツーリズムの拠点とするなど、地域資源を活かした取り組みが行われている。また、1989年には宿泊・研修施設「筑波ふれあいの里」が開業し、都市住民との交流の場となっている。

六所皇大神宮跡の様子
六所皇大神宮跡

主な施設・寺社

  • 筑波ふれあいの里
  • 飯名神社
  • 六所皇大神宮跡

よくある質問

臼井地区の小中学校の学区はどこですか?
つくば市立秀峰筑波義務教育学校の学区となっています。
「筑波ふれあいの里」とはどのような施設ですか?
都市住民が自然や農村体験を楽しめる宿泊・研修施設で、遊歩道や展示館などを備えています。
臼井という地名の由来は何ですか?
涸れることのない井戸にちなんで「薄井」と呼ばれた説や、井戸の形が碓(うす)に似ていたため「碓井」と呼ばれた説など、諸説あります。

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参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典8 茨城県』角川書店、1983年。
  • 朝日新聞 茨城版(2010年8月2日、2012年9月18日、2012年10月18日各朝刊)。
  • つくば市役所 行政区別人口統計表。