通貨
ベトナムの通貨:ドン(Đồng)の概要と歴史

ベトナム社会主義共和国の法定通貨である「ドン(Đồng)」の歴史、通貨単位、紙幣・硬貨の流通状況について解説します。
📌 主なポイント
- ✓ドン(VND)はベトナム社会主義共和国の法定通貨である。
- ✓通貨記号は「₫」で、補助単位としてハオ(hào)とシュウ(xu)が存在するが、現在は現金としては使用されていない。
- ✓10,000ドン以上の紙幣には、偽造防止を目的として紙ではなくポリマー素材が採用されている。
ドン(ベトナム語: đồng / 銅)は、ベトナム社会主義共和国の法定通貨である。国際通貨コード(ISO 4217)はVND、通貨記号は₫で表される。ベトナム語の「ドン」は漢字の「銅」に由来し、かつて流通していた銅銭を指す言葉がそのまま通貨単位となった。
歴史的背景
フランス領インドシナ時代には「ピアストル」が通貨単位として使用されていたが、ベトナム語ではこれをドンやバク(銀)と呼んでいた。独立後、南北ベトナムはそれぞれ独自の通貨を発行したが、いずれも「ドン」を単位として採用した。1976年の南北統一後、通貨も統合され、現在のベトナム社会主義共和国の通貨として一本化された。その後、経済情勢の変化に伴い、数度のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を経て現在に至る。
通貨の流通と特徴
ベトナムドンは小額な通貨単位であるため、日常的な決済では桁数が非常に大きくなる傾向がある。そのため、一般的には3桁ごとにピリオドで区切る表記が用いられる。また、インフレーションの影響もあり、1,000ドン未満の硬貨や小額紙幣は市中での流通が極めて稀である。
よくある質問
ドンには補助単位はありますか?
はい、ハオ(hào)とシュウ(xu)という補助単位が存在しますが、現在は計算上のみの存在であり、硬貨や紙幣としては発行されていません。
なぜ1,000ドン未満の紙幣はあまり使われないのですか?
長年のインフレーションにより貨幣価値が低下しており、小売店などでは1,000ドン単位での値付けが一般的であるため、小額紙幣の需要が極めて低いためです。
ポリマー紙幣とは何ですか?
紙の代わりにプラスチック(ポリマー)素材を使用した紙幣です。ベトナムでは10,000ドン以上の高額紙幣において、耐久性と偽造防止の観点から採用されています。
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参考文献
ベトナム国家銀行公式サイト (www.sbv.gov.vn)