地質学

岩頸(火山地形)の概要と形成プロセス

岩頸(火山地形)の概要と形成プロセス
火山の火道内でマグマが硬化して形成される地形「岩頸」について、その形成メカニズムや特徴、代表的な事例を解説します。

📌 主なポイント

  • 岩頸は、火道のマグマが硬化し、周囲の侵食によって露出した地形である。
  • 別名として「岩栓」や「突岩」とも呼ばれる。
  • デビルズタワーやエディンバラ城の基盤などが世界的に有名な岩頸の例である。

岩頸(がんけい、英: Volcanic neck)は、火山の火道(マグマの通り道)内部でマグマが冷却・硬化し、その後の侵食作用によって周囲の火山体が削り取られた結果、地表に露出した岩石の塊を指します。別名として岩栓(がんせん)や突岩(とつがん)とも呼ばれます。

形成メカニズム

火山活動が終息した後、火道内に残されたマグマは周囲の火山砕屑物(火山灰や軽石など)よりも硬い岩石へと変化します。長い年月を経て風雨や氷河による侵食が進行すると、比較的柔らかい周囲の堆積物は削り取られますが、硬い火道内の岩体は侵食に耐えて残り、周囲から突出した塔状や柱状の地形として現れます。

孀婦岩
孀婦岩(伊豆諸島)
筆島
筆島(伊豆諸島)
雪彦山
雪彦山(兵庫県)
縫道石山
縫道石山(青森県)
南昌山
南昌山(岩手県)
城山
城山(静岡県)
烏帽子山
烏帽子山(静岡県)

代表的な岩頸の例

世界各地および日本国内には、特徴的な岩頸が数多く存在します。

  • デビルズタワー(アメリカ合衆国):世界的に有名な岩頸の一つ。
  • シップロック(アメリカ合衆国):ニューメキシコ州に位置する顕著な岩頸。
  • アガスラピーク(アメリカ合衆国)
  • スタインズ・ピラー(アメリカ合衆国)
  • ストロンボリッキオ島(イタリア)
  • エディンバラ城(イギリス):城が岩頸の上に築かれている。
  • カン・グランデ峰(サントメ・プリンシペ)
  • サン・ミシェル・デギュイユ岩峰(フランス)
  • ポリニャック城(フランス)
  • ジェルビエ・ド・ジョン山(フランス)
  • シーギリヤロック(スリランカ)
デビルズタワー
デビルズタワー(アメリカ)
シップロック
シップロック(アメリカ)
アガスラピーク
アガスラピーク(アメリカ)
スタインズ・ピラー
スタインズ・ピラー(アメリカ)
ストロンボリッキオ島
ストロンボリッキオ島(イタリア)
エディンバラ城
エディンバラ城(イギリス)
カン・グランデ峰
カン・グランデ峰(サントメ・プリンシペ)
サン・ミシェル・デギュイユ岩峰
サン・ミシェル・デギュイユ岩峰(フランス)
ポリニャック城
ポリニャック城(フランス)
ジェルビエ・ド・ジョン山
ジェルビエ・ド・ジョン山(フランス)
シーギリヤロック
シーギリヤロック(スリランカ)

よくある質問

岩頸はどうやってできるのですか?
火山の活動が停止した後、火道内に残ったマグマが硬化し、周囲の柔らかい火山体が長期間の侵食によって削り取られることで、硬い岩体だけが地表に残ることで形成されます。
岩頸と他の地形の違いは何ですか?
岩頸は火道という特定の構造に由来する地形です。ビュートなどの他の地形とは、その形成過程において火道内のマグマの硬化というプロセスを経ている点が異なります。

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参考文献

  • 大辞林 第三版の解説. コトバンク. 2018年6月30日閲覧。