社会科学
WASP(ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント)の歴史と社会影響

アメリカ合衆国の社会・文化・政治に多大な影響を与えてきたホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント(WASP)の歴史、定義、および現代の動向について解説します。
📌 主なポイント
- ✓WASPは「White Anglo-Saxon Protestants」の頭文字をとったアクロニムである。
- ✓歴史的にアメリカ合衆国の政治、経済、文化のエリート層を形成してきた。
- ✓1940年代以降、その社会的影響力は相対的に減少しているとされる。
WASP(ワスプ、White Anglo-Saxon Protestants)とは、アメリカ合衆国における白人のうち、イギリス系の祖先を持ち、かつプロテスタントの信仰を持つ人々のことである。

アメリカ合衆国の歴史的初期において、政治、経済、文化の中枢を占めたエリート層を指す用語として用いられてきた。
歴史的背景と社会的位置づけ
WASPと呼ばれるエリート集団は、アメリカの歴史の大部分において各分野を寡占し、強い社会的影響力を持っていた。婚姻や相続、および縁故主義を通じてその地位が維持されてきたが、1940年代以降、その影響力は徐々に減少傾向にある。

また、用語の意味やその範囲については学者間でも議論があり、イングランド系だけでなくスコッチ・アイリッシュやウェルシュ、スコティッシュといったケルト系のプロテスタントを含む場合もあるなど、定義には一定の曖昧さが指摘されている。
現代における動向
21世紀に入ると、アメリカの保守層における勢力図に変化が生じている。従来の中心であった福音派に加え、カトリック右派の地歩が拡大したことで、従来の「アメリカ保守=WASP」という単純な構図は変化しつつある。
よくある質問
WASPは何の略ですか?
ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント(White Anglo-Saxon Protestants)の略称です。
WASPはどのような人々と定義されますか?
主にイギリス系(アングロ・サクソン人)の血を引き、プロテスタントを信仰する白人のアメリカ人を指します。
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参考文献
Zhang, Mobei (2015). “WASPs”. In Stone, John. The Wiley Blackwell Encyclopedia of Race, Ethnicity, and Nationalism. / Kaufmann, Eric P. (2004). “The decline of the WASP in the United States and Canada”. In Kaufmann, E.P. Rethinking Ethnicity: Majority Groups and Dominant Minorities. London, New York: Routledge.