化学者
ウィリアム・ニコルソン (化学者・著述家)

18世紀から19世紀にかけて活動したイギリスの化学者・著述家ウィリアム・ニコルソンの生涯と業績。水の電気分解の成功や科学雑誌の創刊について解説します。
📌 主なポイント
- ✓ウィリアム・ニコルソンは1753年12月13日にロンドンで生まれた。
- ✓1800年にアンソニー・カーライルと共にボルタ電池を用いた水の電気分解に成功した。
- ✓1797年にイギリスの最初期の月刊科学技術学術誌を創刊した。
ウィリアム・ニコルソン(William Nicholson, 1753年12月13日 - 1815年5月21日)は、イギリスの化学者、著述家である。自然哲学や化学の分野で数多くの著作を残し、科学技術の普及や研究において重要な足跡を残した。

生涯と経歴
ロンドンで生まれたニコルソンは、ヨークシャーで学んだ後、イギリス東インド会社の船員として2度の航海を経験した。1775年に陶器メーカーの創業者であるジョサイア・ウェッジウッドと知り合い、数年間アムステルダムで陶器売買の代理人として勤務した。
イギリス帰国後、作家のトマス・ホルクラフトに文才を認められて雑誌への寄稿を勧められ、著述の道へ進んだ。1781年に『自然哲学序説』を出版して成功を収め、続いてヴォルテールの著作の翻訳などを行い、科学分野の著述家としての地位を確立した。1784年にはウェッジウッドの推薦により、イギリス産業会議所の事務局長に任命された。
科学的業績と雑誌創刊
1789年、王立協会の『フィロソフィカル・トランザクションズ』に電気化学に関する論文を寄稿した。また、同年にはリチャード・カーワンとのフロギストン説をめぐる論争に参加している。
1797年、イギリスの最初期の月刊科学技術学術誌である『自然哲学・化学・芸術雑誌』を創刊し、1814年まで刊行を続けた。この雑誌には、航空分野の先駆者であるジョージ・ケイリーの空気力学に関する論文も掲載された。
1800年には、アンソニー・カーライルと共にボルタ電池を用いた水の電気分解の最初の成功例の一つを達成した。さらに、アントワーヌ・フルクロワやジャン=アントワーヌ・シャプタルらの化学著作の翻訳も手掛け、1809年には6巻からなる百科事典を編集した。
よくある質問
ウィリアム・ニコルソンとはどのような人物ですか?
18世紀後半から19世紀初頭にかけて活動したイギリスの化学者、著述家であり、自然哲学の著作や水の電気分解の成功などで知られています。
水の電気分解はいつ成功しましたか?
1800年に、アンソニー・カーライルと共にボルタ電池を使用して成功しました。
ニコルソンが創刊した雑誌は何ですか?
1797年に創刊したイギリスの最初期の月刊科学技術学術誌である『自然哲学・化学・芸術雑誌』です。
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参考文献
- Dictionary of National Biography, Smith, Elder & Co., 1885–1900.
- Oxford Dictionary of National Biography, Jan Golinski,