ウィンブルドン選手権の歴史と伝統の概要

📌 主なポイント
- ✓ウィンブルドン選手権は1877年に始まった世界最古のテニス4大大会である。
- ✓会場はイギリス・ロンドンのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブである。
- ✓選手には原則として白いウェアの着用が義務付けられている。
ウィンブルドン選手権(英語: Wimbledon Championships)は、イギリス・ロンドンのマートン区ウィンブルドンにあるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブを会場として開催される、テニスの4大国際大会(グランドスラム)の一つである。日本語では便宜上「全英オープン」と呼ばれることもある。
歴史
第1回大会は1877年7月9日に始まった。当初の種目は男子シングルスのみで、会場の芝生の手入れ用ローラーの老朽化に伴う新調資金を集めることを目的に開催された。1884年には女子シングルスと全英男子ダブルスが加えられ、1913年には女子ダブルスと混合ダブルスが追加された。1968年のオープン化制度の創設によりプロ選手の参加が認められた。
2020年には新型コロナウイルスの感染拡大に伴い大会が中止となった。戦争以外を理由とする中止は第1回大会以来初めてであった。2022年には、ロシアによるウクライナ侵攻への対応として、ロシアおよびベラルーシの選手のエントリーが拒否された。これに対しATP(男子プロテニス協会)やWTA(女子テニス協会)などが反発し、同年の大会では世界ランキングのポイントが付与されない事態となったが、翌年以降は中立性が取り戻されポイント付与も復活している。
伝統と特徴
大会の最大の特徴の一つとして、試合や練習の際に白いウェアの着用が義務付けられていることが挙げられる。この規定は1884年の女子シングルス初代優勝者であるモード・ワトソンが白いウェアを着用していたことに由来し、ウェアの形状にも厳格な規則が適用されている。
長年にわたり、開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日は「ミドル・サンデー」と呼ばれ、休養日として試合を行わない伝統が維持されてきた。しかし、天然芝のコート保全技術の向上を背景に、2022年大会よりミドル・サンデーは廃止され、14日間の日程へと変更された。
2009年にはセンターコートに引き込み式の屋根が設置され、雨天時でも試合の続行が可能となった。