気象学
風向の定義と気象学的特性

風向(かざむき)の定義、気象観測における測定方法、季節や時間による変化、および日常生活や比喩表現における意味について解説します。
📌 主なポイント
- ✓風向は風が吹いてくる方向を指す。
- ✓気象観測では通常10分間の平均値が用いられる。
- ✓航空気象では2分間の平均値が基準となる。
- ✓寒冷前線の通過時などには、短時間で風向が急変することがある。
風向(ふうこう、英: wind direction)とは、風が吹いてくる方向を指す気象用語である。例えば「北風」は、北の方角から観測地点に向かって吹いてくる風を意味する。
気象観測における風向
気象観測において、風向は一般的に16方位を用いて表現される。より精密な観測や国際的な気象通報においては、真北を0度(または360度)とし、時計回りに東を90度、南を180度、西を270度とする360方位が用いられる。無風状態の場合は0として記録される。
風向は時間とともに変動するため、気象観測では一定期間の平均値が用いられる。地上気象観測では通常10分間の平均風向が採用されるが、航空気象など高い精度が求められる分野では2分間の平均値が基準となる。
よくある質問
風向の「北風」とはどういう意味ですか?
北の方角から吹いてくる風を指します。風向は常に「風が吹いてくる方向」で表現されます。
風向順転とは何ですか?
風向が時間経過とともに時計回りに変化することを指します。逆に反時計回りに変化することは風向逆転と呼ばれます。
なぜ航空気象では2分間の平均風向を使うのですか?
航空機の離着陸において、風向の急激な変化は安全に直結するため、より短時間で最新の状況を反映した平均値が必要とされるためです。
関連記事
風速気象観測季節風海陸風
参考文献
高橋日出男・小泉武栄(編)『自然地理学概論』朝倉書店、2008年。日下博幸『学んでみると気候学はおもしろい』ベレ出版、2013年。