コサ語:南アフリカの主要な公用語と特徴

📌 主なポイント
- ✓コサ語は約790万人の話者を持ち、南アフリカ共和国の公用語の一つである。
- ✓言語系統としてはバントゥー語群のングニ諸語に属し、主に東ケープ州で話されている。
- ✓言語の特徴としてコイサン語族の影響を受けた吸着音を持ち、ラテン文字のc、q、xで表記される。
コサ語(コサご、自国語名:isiXhosa)は、南アフリカ共和国における公式な公用語の一つであり、国民の間で広く話されている言語です。ズールー語に次いで同国で2番目に多く話されている土着の言語であり、話者数は約790万人、国民全体の約18%を占めています。

言語系統と地理的分布
言語学的な分類では、ニジェール・コンゴ語族の大西洋・コンゴ諸語、ベヌエ・コンゴ語群を経てバントゥー語群の南東グループ(ングニ諸語)に属します。ガスリーによるバントゥー諸語の分類法では「S41」に位置づけられています。
主に南アフリカの東ケープ州を中心に話されており、ズールー語では同州を「コサの土地」を意味する表現で呼ぶことがあります。また、東ケープ州だけでなく、西ケープ州(ケープタウンを含む)やハウテン州(ヨハネスブルグを含む)などの都市部や他州にも多くの話者が居住しています。南アフリカ国外では、ジンバブエに約20万人の小規模ながら重要な共同体が存在し、レソトのクティング県にも少数の話者コミュニティが確認されています。

言語学的特徴
コサ語の最も顕著な特徴の一つは、コイサン語族に由来するとされる吸着音(舌打ち音)が言語音として取り入れられている点です。これは、かつてのバントゥー系民族の祖先とコイサン系民族との歴史的な接触や同化の過程を示唆しています。表記にはラテン文字を使用し、3種類の吸着音はそれぞれ「c」「q」「x」の文字で表されます。
文法的には膠着語であり、名詞クラス制度が存在します。名詞クラスは「人」「親族」「植物」「物」といった概念に基づいて分類され、文法的な一致を引き起こします。また、音節の高低を区別する声調言語ですが、通常の表記では声調や母音の長短は明記されません。

文化と社会的影響
政治家であり人権活動家のネルソン・マンデラ氏の母語としても知られています。また、南アフリカの国歌の一部である『神よ、アフリカに祝福を』のオリジナル歌詞にもコサ語が用いられています。近年では、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『ブラックパンサー』などの作品において、登場人物が話す架空の国家「ワカンダ」の公用語のベースとしても取り上げられました。
基礎的な語彙の例
- Molo - こんにちは
- Unjani? - お元気ですか?
- Ndiyaphila - 大丈夫です
- Enkosi - ありがとう
- Ewe - はい
- Hayi - いいえ
よくある質問
コサ語は主にどこで話されていますか?
コサ語の特徴的な音は何ですか?
コサ語の母語話者数と南アフリカでの位置づけはどうなっていますか?
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参考文献
- UCLA Language Materials Project. "Xhosa".
- South Africa Population grows to 44.8 Million, southafrica.info, 2003.
- Hlenze Welsh Kunju, "Isixhosa Ulwimi Lwabantu Abangesosininzi eZimbabwe: Ukuphila Nokulondolozwa Kwaso", PhD Dissertation, Rhodes University, 2017.
- Ethnologue: Languages of the World, Xhosa.