地理

矢部川:福岡県南部を流れる一級河川

矢部川:福岡県南部を流れる一級河川
福岡県南部を流れる一級河川、矢部川の地理、歴史、治水、流域の特徴について解説します。三国山を源流とし有明海へ注ぐその流れと流域の歴史を紹介。

📌 主なポイント

  • 矢部川は福岡県南部を流れる一級河川であり、三国山を源流として有明海に注ぐ。
  • 流域面積は約620平方キロメートルで、流域内には約18万人が居住している。
  • 1959年に治水・利水を目的とした日向神ダムが建設された。
  • 江戸時代には久留米藩と柳川藩の境界(境川)として機能していた。

矢部川(やべがわ)は、福岡県南部を流れる一級河川であり、矢部川水系の本流です。福岡県八女市矢部村の三国山(標高994m)に源を発し、筑肥山地の北縁を西へ流れます。中流域で星野川などの支流と合流して八女市で扇状地を形成し、下流域では沖端川などを分派しながら三角州や干拓地を経て、柳川市とみやま市の境界付近から有明海へと注ぎます。

矢部川の風景
矢部川の景観(2006年撮影)

地理と治水

矢部川の流域面積は約620平方キロメートルで、流域内の人口は約18万人にのぼります。河床勾配は上流部で約1/80~1/200と急峻ですが、下流部では約1/2,000~1/10,000と緩やかになります。流量の変動が激しい河川であり、古くから洪水や干害への対策が重要視されてきました。1959年には、治水および利水を目的とした日向神ダムが建設されました。

ガタガタ橋
矢部川に架かるガタガタ橋

歴史

江戸時代、矢部川の八女市南部にあたる区間は、久留米藩と柳川藩の境界として「境川」と呼ばれ、両藩の間で水利権を巡る争いがありました。また、河口付近のみやま市瀬高町と柳川市大和町の境界部は、1645年頃に行われた大規模な改修工事によって蛇行が抑えられた歴史があります。かつて筑後市の水田村付近では「金の鮎」が名物として知られていましたが、大正時代以降の河川環境の変化により姿を消しました。

列車から見た矢部川
西鉄天神大牟田線の車内から望む矢部川

主な支流

矢部川には多くの支流が流入しています。主なものとして、御側川、樅鶴川、剣持川、笠原川、田代川、星野川、辺春川、白木川、吉岡川、飯江川、楠田川などが挙げられます。また、沖端川や花宗川のように矢部川から分派する河川も存在します。

矢部川大橋
有明海沿岸道路の矢部川大橋

よくある質問

矢部川の源流はどこですか?
福岡県八女市矢部村にある三国山(標高994m)です。
日向神ダムはいつ建設されましたか?
1959年に治水および利水を目的として建設されました。
矢部川はどこに注いでいますか?
柳川市とみやま市の境界付近から有明海に注いでいます。

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日向神ダム筑後川有明海八女市柳川市

参考文献

  • 矢部川源流域(福岡県八女郡矢部村) ―福岡県:矢部川水系 ―水土の巧 (suido-ishizue.jp)
  • 矢部ある記(11)ふるさとのあゆみ|八女市ホームページ
  • 矢部川水系河川整備基本方針 (国土交通省)
  • 下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868-1925』河出書房新社、2000年