計量単位

ヤード・ポンド法の歴史と各単位の体系

ヤード・ポンド法の歴史と各単位の体系
ヤード・ポンド法の歴史的背景、イギリスの帝国単位とアメリカの米国慣用単位の違い、長さ・質量・体積の単位体系について詳しく解説します。

📌 主なポイント

  • ヤード・ポンド法は、長さの単位であるヤードと質量の単位であるポンドを基本とする。
  • 1959年の国際ヤードの合意により、1ヤードは正確に0.9144メートルと定義された。
  • 日本では計量法により「取引又は証明」への使用が原則として禁止されている。

ヤード・ポンド法とは、長さの単位であるヤードと、質量的単位であるポンドを基本とする単位系の総称である。歴史的経緯や地域により大英帝国が定めた帝国単位(Imperial units)と、アメリカ合衆国で用いられる米国慣用単位(United States customary units)に大別される。

概要と国際的な現状

国際単位系(SI)が世界的に普及する中、ヤード・ポンド法を公式な単位系として維持している国家は、アメリカ合衆国を中心に少数となっている。世界各国におけるメートル法への移行が進むなか、米国内では依然として日常生活や商業の分野で広く用いられている。

日本では、計量法(第8条第1項)により「取引又は証明」に使用することが原則として禁止されているが、スポーツ用品の規格表示や一部の例外的な分野を除き、法的な規制対象となっている。

長さの単位

長さの基準となるヤードについては、歴史的にイギリスやアメリカの間で微小な差異が存在した。1959年7月、米英やオーストラリア、カナダなどの合意により、1ヤードを正確に0.9144メートルとする国際ヤードが定義された。

  • インチ (in, ″): 25.4mm(正確な値)
  • フィート (ft, ′): 12インチ(304.8mm)
  • ヤード (yd): 3フィート(0.9144m)
  • マイル (mi): 1,760ヤード(1,609.344m)

なお、アメリカの地籍測量においては、国際ヤード合意以前の基準を残した「測量フィート」が用いられる場合がある。

質量の単位

ポンドを基本とする質量の単位系には、常衡、トロイ衡、薬衡などの系統が存在する。日常の商業取引では主に常衡が使用される。帝国単位と米国慣用単位の間では、ハンドレッドウェイトやトンの定義に違いがあり、帝国単位の英トンと米国慣用単位の米トンでは数値が異なる。

体積の単位

体積の単位においては、液体用と穀物用の違いに加え、帝国単位と米国慣用単位の間でガロンなどの定義が異なる。米ガロンが体積を直接指定するのに対し、英ガロンは特定の質量の水が占める体積を基準に定義されている。

よくある質問

ヤード・ポンド法を現在も主に使っている国はどこですか?
主にアメリカ合衆国において、日常生活や商業の分野で広く使用されています。
1ヤードは何メートルですか?
1959年の国際協定により、1ヤードは正確に0.9144メートルと定義されています。
日本国内でヤード・ポンド法を使用できますか?
日本の計量法により、取引または証明での使用は原則として禁止されていますが、一部の例外や規格表示においては除外規定があります。

関連記事

国際単位系メートル法計量法インチフィートポンド

参考文献