カクテル
雪国 (カクテル)

日本の代表的なオリジナルカクテル「雪国」の歴史、考案者である井山計一による誕生秘話、レシピやスノースタイルの特徴について解説します。
📌 主なポイント
- ✓「雪国」は1959年に山形県酒田市のバー「ケルン」の経営者である井山計一によって考案された。
- ✓サントリーの小冊子『洋酒天国』の創作カクテルコンクールでグランプリを受賞した。
- ✓ウォッカをベースとし、グラスの縁を白砂糖で飾るスノースタイルと底に沈めるチェリーが特徴である。
雪国(ゆきぐに)は、ウォッカをベースとする日本の代表的なオリジナル・カクテルであり、ショートドリンク(ショートカクテル)に分類される。

甘みと酸味のバランスが良く、女性やアルコールに強くない人にも親しまれている。
歴史と誕生の背景
山形県酒田市でバー・喫茶店「ケルン」を経営していたバーテンダーの井山計一が考案し、1959年に発表した。

当時、壽屋(現・サントリー)が発行していた小冊子『洋酒天国』にて創作カクテルコンテスト「全日本ホーム・カクテル・コンクール」が公募され、「雪国」は第3回ノーメル賞グランプリのグランプリ作品に選ばれた。1959年10月に発行された『洋酒天国』40号では、全国のトリスバーでのアンケートに基づく「1959年のカクテルベスト10」の9位にランクインしている。
名称の由来については、川端康成の同名小説『雪国』に着想を得たもの長らく言われていたが、実際には井山が創作していた川柳をもとにしている。
レシピと特徴
北方系の蒸留酒であるウォッカを使用し、グラスの縁に白砂糖をまぶすスノースタイルを採用することで、全体の色合いも含めて冬の情景を表現している。
- ウォッカ:40ml
- ホワイト・キュラソー:20ml
- コーディアルライムジュース(ライム・ジュース):2tsp
- グラニュー糖(スノースタイル用):適量
- ミントチェリー、あるいは緑のマラスキーノ・チェリー:1個
考案者である井山は、スノースタイルに用いる砂糖を「粉雪」のように見せるため、上白糖をミキサーで細かくしたものを使用していた。また、グラスの内側に砂糖が混入して味が変わるのを防ぐため、グラスの縁の外側だけに砂糖をまぶすというこだわりを持っていた。
よくある質問
カクテル「雪国」を考案したのは誰ですか?
山形県酒田市でバー「ケルン」を経営していたバーテンダーの井山計一です。
「雪国」のベースとなるお酒は何ですか?
ウォッカをベースとして使用しています。
「雪国」の名前の由来は何ですか?
小説『雪国』に由来するという説が長らく語られていましたが、実際には井山計一が創作した川柳をもとにしています。
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参考文献
岸久「オリジナル・カクテルとは」『スタア・バーのカクテルブック』文藝春秋、2015年。読売新聞オンライン「カクテル『雪国』生んだ亡き『酒は飲まない日本一幸せなバーテンダー』、映画で『酔える』半生」(2022年)。新山勝利「94歳現役バーテンダーが明かす、伝説のカクテル『雪国』誕生の真相とは?」ダイヤモンド・オンライン、2020年。