グラフィックデザイナー

亀倉雄策:日本のグラフィックデザインを牽引したパイオニア

亀倉雄策:日本のグラフィックデザインを牽引したパイオニア
1964年東京オリンピックのポスターなどで知られるグラフィックデザイナー、亀倉雄策の生涯と業績、日本デザイン界への貢献を解説します。

📌 主なポイント

  • 1964年東京オリンピックの公式ポスターを制作し、国際的な評価を得た。
  • 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の初代会長を務めた。
  • グッドデザイン賞の「Gマーク」やNTTの「ダイナミックループ」など、多くの企業シンボルをデザインした。

亀倉雄策(1915年4月6日 - 1997年5月11日)は、日本のグラフィックデザイン界を象徴するデザイナーです。戦後の日本において、デザインを単なる装飾ではなく、社会や企業活動における重要なコミュニケーション手段として確立させました。

亀倉雄策の肖像
亀倉雄策(1952年当時)

経歴と活動

新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に生まれ、幼少期に東京へ転居しました。旧制日本大学第二中学校在学中にフランスのデザイナー、カッサンドルの作品に触れ、グラフィックデザインの道を志すこととなります。1935年に新建築工芸学院でバウハウスの構成理論を学び、1938年には日本工房に入社。雑誌『NIPPON』などのアートディレクションを通じて、日本のエディトリアルデザインの基礎を築きました。

戦後は日本宣伝美術会(日宣美)の創設メンバーとして活動し、1960年には日本デザインセンターの設立に参加。1962年に亀倉デザイン研究室を設立し、独立後も数多くの企業ロゴやシンボルマークを手がけました。

主要な業績

亀倉の仕事は、企業のアイデンティティを視覚化する「コーポレート・アイデンティティ(CI)」の先駆けとしても高く評価されています。

NTTロゴ(ダイナミックループ)
NTTロゴ(ダイナミックループ)

1964年東京オリンピックの公式ポスターは、彼の代表作として世界的に知られています。また、グッドデザイン賞の「Gマーク」、ニコン、TDK、フジテレビの旧社章など、現在も日本の視覚文化に深く根付いたデザインを数多く残しました。

ニコン旧ロゴ
ニコン旧ロゴ
グッドデザイン賞
グッドデザイン賞

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)と功績

1978年、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の創立に尽力し、初代会長に就任しました。後進の育成にも熱心であり、彼の業績を記念して設立された「亀倉雄策賞」は、現在も日本のグラフィックデザイン界における権威ある賞として続いています。

三重交通社章
三重交通社章
東亜国内航空(→日本エアシステム)社章
東亜国内航空(→日本エアシステム)社章
ヤマギワロゴ
ヤマギワロゴ

よくある質問

亀倉雄策の代表的なデザインは何ですか?
1964年東京オリンピックのポスター、グッドデザイン賞のGマーク、NTTのダイナミックループ、ニコンやTDKのロゴなどが代表作として挙げられます。
亀倉雄策賞とはどのような賞ですか?
亀倉雄策の業績を讃え、グラフィックデザインの発展を目的としてJAGDAによって設立された賞です。毎年、優れたグラフィックデザイン作品に対して授与されます。
亀倉雄策はどのような経歴を持っていますか?
日本工房での雑誌デザインを経て、日本宣伝美術会の創設や日本デザインセンターの設立に参加しました。戦後の日本においてグラフィックデザインを専門職として確立させた先駆者です。

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日本グラフィックデザイナー協会グッドデザイン賞1964年東京オリンピック日本デザインセンター

参考文献

  • 広報つばめ(2010年2月1日)「世界的なグラフィックデザイナー亀倉雄策さんは燕市の生まれです」
  • 宣伝会議(2013年11月号)「亀倉雄策が東京五輪で示した、デザインの力。」
  • JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)公式サイト:亀倉雄策賞関連資料