栄養学

栄養素としてのミネラルの定義と食事摂取基準

生体におけるミネラルの定義、五大栄養素としての役割、厚生労働省による食事摂取基準に定められた多量・微量ミネラルの特徴について解説します。

📌 主なポイント

  • ミネラルは蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ五大栄養素の一つである。
  • 体内で生成できないため、日々の食事を通じて摂取する必要がある。
  • 厚生労働省の食事摂取基準では、多量ミネラルと微量ミネラルに分けて基準値が定められている。

ミネラル(mineral)は、一般的な有機物に含まれる4元素である炭素、水素、窒素、酸素以外の必須元素の総称であり、無機質や灰分とも呼ばれる。蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び、人間の身体にとって欠かせない五大栄養素の1つに数えられている。

ミネラルの定義と必須元素を巡る議論

日本語の「Mineral」は本来「鉱物」を意味するため、塩素やヨウ素などを包含しにくい側面がある。また、特定の元素がヒトにとって不可欠な必須微量元素であるかどうかを科学的に立証することは技術的に困難を伴う。すべての必須元素において、適度な量を摂取することが重要であり、欠乏症だけでなく過剰摂取も健康被害や病気の原因となるため、体内で合成できないミネラルは日々の食事から適切に摂取する必要がある。

日本の食事摂取基準における分類

厚生労働省は、健康増進法に基づく「日本人の食事摂取基準」において、健康の維持・増進のために摂取が求められる元素を定めている。これらは大きく多量ミネラルと微量ミネラルに分類される。

多量ミネラル

多量ミネラルとして規定されているのは以下の元素である。

  • カリウム
  • ナトリウム
  • リン
  • カルシウム
  • マグネシウム

微量ミネラル

微量ミネラルとして規定されているのは以下の元素である。

  • 亜鉛
  • マンガン
  • ヨウ素
  • セレン
  • モリブデン
  • クロム

よくある質問

ミネラルとは何ですか?
一般的な有機物に含まれる炭素・水素・窒素・酸素以外の必須元素のことで、無機質とも呼ばれます。
ミネラルは体内で作られますか?
人の体内で合成することはできないため、毎日の食事から摂取する必要があります。
ミネラルにはどのような種類がありますか?
厚生労働省の食事摂取基準では、カリウムやカルシウムなどの多量ミネラルと、鉄や亜鉛などの微量ミネラルに分類されています。

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参考文献

健康増進法施行規則第11条 / 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書