物理学

自転の物理学的概念と天文学的特性

自転の物理学的概念と天文学的特性
自転の物理的な定義、天体における自転運動の仕組み、および地球の自転速度の変動要因について解説します。

📌 主なポイント

  • 自転とは物体が内部の軸のまわりを回転する運動である。
  • 地球の自転周期(恒星日)は約23時間56分4秒である。
  • 地震などの大規模な地殻変動は、地球の自転速度に微小な影響を与える可能性がある。

自転(じてん、英: rotation)とは、物体がその内部の点または軸のまわりを回転する運動、あるいはその状態を指す物理学的な概念です。力学において剛体の自転は単に「回転」と呼称されることが多く、オイラーの運動方程式を用いてその運動を記述します。

天体における自転

天文学において、天体の自転は公転軌道を基準とした回転運動として定義されます。惑星や衛星、彗星などの多くの天体は自転していますが、その速度や軸は天体固有の物理的条件や外部からの引力の影響を受けます。

地球の自転を示す概念図
地球の自転は昼夜の交代やコリオリの力を生み出す重要な運動である。

自転軸と自転周期

天体の自転の中心となる直線を自転軸と呼び、天体が360度回転するのに要する時間を自転周期と定義します。地球の場合、太陽の位置を基準とした「1日」と、恒星を基準とした「恒星日(自転周期)」には、公転による移動分のため約236秒の差が生じます。

自転速度の変動

天体の自転速度は、内部構造や外部環境の変化によって変動することがあります。例えば、地球の自転速度は潮汐摩擦などの影響により長期的には減速傾向にありますが、短期的には地震や火山活動、地殻変動などの影響で不規則に変化します。NASAの報告によれば、2011年の東北地方太平洋沖地震のような大規模な地震が、地球の自転速度や一日の長さに微小な変化をもたらした可能性が指摘されています。

地球の自転の影響

地球の自転は、地球上の物理現象に多大な影響を与えています。

  • 昼夜の交代:太陽に対する相対的な位置の変化により生じます。
  • 慣性力:自転に伴う遠心力やコリオリの力は、大気や海流の循環、台風の進路に影響を及ぼします。
  • 地磁気の生成:地球内部の液体核における対流運動が、自転によるコリオリの力を受けることで双極子磁場が維持されています。
運動の第2法則を示す数式
ニュートン力学における運動の第2法則。

よくある質問

自転と公転の違いは何ですか?
自転は天体が自身の軸を中心に回転する運動を指し、公転は天体が他の天体の周囲を軌道に沿って移動する運動を指します。
地球の自転速度は一定ですか?
いいえ、長期的には潮汐摩擦により減速していますが、短期的には地震や地殻変動などの影響で不規則に変動します。
なぜ地球の自転周期と1日の長さは異なるのですか?
地球が自転しながら太陽の周りを公転しているため、太陽が同じ位置に戻ってくるまでには、自転周期よりもわずかに長い時間が必要となるからです。

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公転恒星日コリオリの力剛体角運動量

参考文献

  • 相馬充,谷川清隆「ほぼ同時日食による古代の地球自転変動」
  • NASA, "Japan Quake May Have Shortened Earth Days, Moved Axis"