家政学者

石川寛子 (家政学者)

日本の家政学者、石川寛子の経歴と食文化研究における業績を紹介。武蔵野女子大学や放送大学での教育活動、江戸から近現代の食文化に関する著書について解説します。

📌 主なポイント

  • お茶の水女子大学家政学部食物学科を卒業した家政学者である。
  • 武蔵野女子大学および放送大学で教授を務めた。
  • 日本家政学会食文化研究部会の部会長を歴任した。
  • 江戸時代から近現代に至る日本の食文化に関する研究・編著を多数手がけた。

石川寛子(いしかわ ひろこ)は、日本の家政学者。お茶の水女子大学家政学部食物学科を卒業後、研究者として活動し、武蔵野女子大学や放送大学で教授を歴任した。日本家政学会食文化研究部会の部会長を務めるなど、日本の食文化研究の発展に寄与した。

食文化研究と著作

石川は、歴史資料から当時の生活文化を読み解く研究に注力した。特に江戸時代の食文化については、日本家政学会食文化研究部会のメンバーと共にグループ研究を行い、『論集・江戸の食–くらしを通して–』(1994年)としてまとめた。この書籍について、杉田浩一は、食に関する思想や生活文化を多面的に掘り起こした難度の高い研究であると評価している。

また、江原絢子との共編著『近現代の食文化』(2002年)では、日本の食生活が近代からどのように変遷してきたかを文化の軌跡として究明した。同書は、日本の食文化を理解するための有用な資料として、沖田富美子らから評価を受けている。

主な著書

  • 『復刻家政学叢書』(全12巻、亀高京子との共編、1982年)
  • 『食生活と文化–食のあゆみ』(1989年)
  • 『論集・江戸の食–くらしを通して–』(1994年)
  • 『全集日本の食文化』(全12巻、芳賀登との監修、1994-1999年)
  • 『食生活の成立と展開』(1995年)
  • 『近現代の食文化』(江原絢子との共編著、2002年)

よくある質問

石川寛子の主な研究分野は何ですか?
家政学、特に日本の食文化の歴史や変遷を研究分野としています。
『論集・江戸の食–くらしを通して–』はどのような内容ですか?
日本家政学会食文化研究部会の研究者らによるグループ研究の成果をまとめたもので、江戸庶民の食生活や食に対する思想を多面的に考察した書籍です。
石川寛子が編著に関わった『近現代の食文化』の目的は何ですか?
日本の食生活の歩みを近代から振り返り、その文化的な軌跡を究明することを目的としています。

関連記事

家政学食文化日本家政学会お茶の水女子大学

参考文献

  • 石川寛子、江原絢子『近現代の食文化』弘学出版、2002年、著者紹介頁。ISBN 9784874921777。
  • 杉田浩一「新刊紹介 石川寛子編著『論集・江戸の食–くらしを通して–』」『日本調理科学会誌』第28巻第2号、1995年、67頁。
  • 沖田富美子「新刊紹介 近現代の食文化 石川寛子,江原絢子 編著」『日本家政学会誌』第53巻第7号、2002年、755頁。